狩猟民としての○○
うつのドキュメントを観ました。
印章的だったのは、階級社会になってから比較の考え方や、平等ではない・・・水平でない人間関係が抑鬱を生み出したというのです。
村上さんなどは文化はナチュラルな・・・それこそ、いまの体勢は自然発生的なものだと言いますが、エントロピーの考え方からしても、安定へと世の中は常に動くのかもしれません。
無人島をみても分かりますが、より上に行くほど舌が見える・・・上辺に居てしまえば生活がそれは安定ということになりますから、階級社会というのはある意味、放っておけば、そうなってしまうのです。
狩猟の時代では、分かち合うことで集団がやってこれたのでしょうが、恐らく・・・というか、間違いなく、そこには個人の素質が他に役立っていたに違いありません。
走るのが美味ければそれでよろしい。
手先が器用ならそれでよろしい。
面倒見が良ければそれでよろしい。
階級というのは・・・たとえば中産階級というのがありましたが、あれはあれで安定している。
松下さんなどは、とりあえず能があるかないか分からないけど、食い扶持に困らないように匿っていた、とそんなニュアンスのことを言っていました。
とりあえずそこに居れば安定するようなものです。
いまは、中産などはボロが来ていますから、匿うというのとは遠い、能がなければ・・・価値観としても、やっていられないことがあります。
ゆえに、能(あるかないか)の咲かない者がヒーヒー言うようになるのは分からなくない。
家電のビジネスマンが鬱を患い、休養して回復したら援助の仕事に行ったというのがありました。
臨戦態勢というのは、海馬扁桃体をより興奮させるようです。
悪い記憶が衝撃的だと、記憶が残りますから、日常で休む暇が無くなるというのは、わからなくありません。
考えてみれば、臨戦態勢は血糖や血圧を上げますから、それが常態となれば生活習慣病に繋がることでしょう。
ここら辺は木村さんの病気は社会が作り出すに詳しく載っています。
ビジネスマンではありませんが、魚を鬱にさせる実験もありました。
捕食者と同居させると次第に動きが鈍くなります。
まぁ、ここはストレスホルモンとして紹介されていましたが、疲労の蓄積と言い換えても分からなくありません。
要はハイプレッシャーは心身を疲弊させるのです。
度の過ぎたストレスは長期的に観れば、神経やホルモンの調子を狂わせることに繋がります。
狩猟民といいますが、ここまで内的な発達(≠成長)をした文化は外的にはどうなのでしょう?
内的な・・・たとえば、情報(インフラ)のやり取りや調べ方に聡かったりしても、外的な「どうしてそれは○○なのか?」というのに疎くなりそうです。
外的といいますとアウトプットに当たりますから、他とのその汽水域での交流にトラブルが出ないとはいえない。
親しい仲ではいいが、他所の物事が疎くなる・・・排他文化がただ、デジタルになっただけではないか?ともいえます。