片山整体を読む
整体本を読みました。
コレ、¥100よ。
著者に悪い価格ですが、買得ときましたから、買わずにはいられませんでした。
有名なのは野口整体の体癖でしょうが、古風めいた内容は、今で言うタイプ理論に近いかもしれません。
クレッチマーの性格理論のように体型で素質を分けますから、思い当たるタイプなら、それを試してみて違うようなら別なタイプを当ればよろしい。
ちなみに、野口晴哉氏や赤本の著者にせよ明治の人の物言いは、江戸時代の物言いを踏襲しているかのように重々しいと感じます。
明治の作家でさえそうです。
重厚感があります。
封建制の悪しき時代と言われますが、イエという価値観が大事にされ、それが常識だったのでしょうから、自然にそうなってしまうのかもしれません。
生きていれば状況に合わせざるを得なくなる。
たとえば、目標が富国強兵というものへ向かうというハッキリしていた時代でもありますから、現代よりは物事が複雑ではなかったのでしょう。
さて、片山整体。
元はティーンエイジャー向けの本らしいですが、大人でも十二分に納得がいく良書です。
書く人がリラックスしていなければ、伝える側にも余裕のなさが分かってしまいますから、この本は道理を分かって書いたものだと思います。
物語風に実用的な部分を組み合わせていますので、手元に置いておけば、パラパラとめくり内容を試したくなる気分にさせます。
前書、前々書からの「体癖」にとらわれず、自由に描いていますから読む側も取っ付きやすい。
処世としての、身体の所作ものっていますので、生活上の工夫に最適な本です。
たぶん、(内容の)やる事は簡単で、現代はもっと複雑だというのもあるかもしれませんが、実は現代の方がやらないでおいた方が多いのではないか?と思います。