Nightapollon’s diary

元のブログが行方不明になり作り直します。時にディープな事を言いますがスルー(見逃)してください。

マンガのオープンダイアログを読む

土曜に紀伊國屋で買ったマンガ版ODを読んでみた( • ̀ω•́ )

f:id:Nightapollon:20210405202458j:image¥1900もした。

暫くは1日1食半~2食に調整で何とかなろう。

 

患者の目の前で意見を言い合うというのは昔なら有り得なかったでしょう。

なぜなら、善玉悪玉が決まっていたからです。

患者=治療の対象であり、治そうとする努力がメディアや本で紹介されるのが常でしたが、ココで言われるのは「印象であっても共有できるから良い」というDr.神田橋の意見が生きているように思えました。

 

この本からの連想ですが、いままでのケアなりセラピーは結果オーライではなかったか?と思います。

荒治療ではありませんが、中部の熱血漢女により10分あれば閉じこもりは治るとか、カウンセリングですから、いつ終わるか分からない困り事を話すことで、治癒に向かわせていたのですから、治療は力業や運に左右されたはずです。

 

実は文章のオープンダイアログは目を通し済みでして、今回はより短縮版というか、時間もそれほどかけないようで、最初よりはかなり合理化されています。

果たしてたくさん人が集まるだろうか?と最初は眉唾物でしたが、会場内で話し、印象を語り合うというのは、だいぶテキパキした感じがしました。

 

効果は副産物なんて、保険点数に響かないかしら?と思ったり、熱血漢などは何を温いことを!と言うかもしれませんが、メンタルヘルスは慢性病と意見も一方ではありますから・・・あるいは、最近の患者は症状が軽いが治りにくいというのもありますし、セラピーなりケアがより実害の少ないに越したことがありません。

 

しかし、患者のまえでネガティブなことは言わないというルールは大事です。
まぁ…世にいるビジネスマンなど、社会に出たら○○した方がいい!とか、○○しないと困るんだけど!なんてのが!風に当たるが如くそんなのか自然にあります。

強弱関係や支配関係、先輩後輩関係の影響でしょうか?目上や古株(≒御局様)の言うことは厳守するというのが昔ながらのに今も続いている・・・のが私の印象です。

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養老さんなどは、虐待にあえば海外なら相手を殺すのに、この国ではやられた側が自殺するという興味深いことを言っていましたが、言葉のやり取りというか、そこに込められた邪気は生身の人間を殺すくらいのエネルギーを持っている・・・そう考えた方がいいのではないか?と私は思うようになりました。

 

健常者の影に隠れてハンディのある人・・・あるいは弱ってしまった人が見えなくなり、分かりにくくなった時代だと思います。

ご老人にさえ、席を譲るのが周りから殺気がこもっているのではないか?という感じもします。もう、忖度や空気、雰囲気を通り越している感じがあります。

あるいは、私が世に出て計算高い冷血人間になったのかもしれません。

 

しかし、冷血人間にさえ厳しい目線があるのですから、自然と弱い方がもっと悪い立場に向かうのは目に見えています。

サバンナの環境と同じでしょう。

要はこの点の手入れがなされていないと、森林の遷移のように相互扶助の文化は錆びてくるのです。